LDとは
learning disability(ラーニング・ディスアビリティ)の略です。学習障害と訳されます。
教育用語です。医学用語で使う学習障害(learning disorderラーニングディスオーダー)が、読み書き算数の3つの学習に限定されているのに対し、教育現場では、より広範囲の状態を指している。
LDは家庭のしつけの問題ではありません。LDの子供たちは、ものの捉え方、理解するしくみに少しクセがあるために、ほかの子供たちと同じ方法で学ぶのが苦手だったり、時間がかかるのです。しつけや心構えの問題ではありません。
LDは遺伝に関係しません。なぜ起こるかはっきりしていません。極端な低体重で生まれたり、出生後のケガなどが関係する説もあります。はっきりした遺伝を裏付ける研究はありませんが、親子で姿かたちが似るように、脳の機能や発達が似ている可能性は考えられます。
社会的自立は、一人ひとり異なっています。LDのために、進学や就労に困難を伴うことも多く、1人ひとりのニーズに合わせた支援の仕組みの整備が急がれています。